SFファンタジー・リプレイ小説Space Rouge【星々の輝き】 の舞台である宇宙の辺境地。マリーゲートと呼ばれる星系間ネットワークでつながれた宇宙の開拓地が、ファーアーム・スター・クラスターだ。
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星系間ネットワークでつながれた開拓地、ファーアーム・スター・クラスター
『ファーアーム・スター・クラスター』
それは、アーム帝国に属し、8つの星系がマリーゲートネットワークで結ばれた開拓地である。
8つの星系とは、
- ファーアームを統治している公妃アベンスターの住居のあるデネブ星系。
- ヒアスラ皇帝付のオレリアン氏を司令官とするヒアスラ・スターベースのあるカロノス星系。
- 豊富な資源を誇るグリフォン星系。
- 帝国艦隊の輝ける法のシンボル、航空母艦コスが常駐しているアークチュラス星系。
- 帝国内で最も純度の高いチタニウムを産出しているナーシー星系。
- フリーギルドの拓殖地であるバスルチ星系。
- 環状の自治拓殖地シギュア星系。
- 高名な引力物理学者ゾリア・プロスク博士の研究所のあるゼッド星系。
以上の8つで、どれも未開拓な星を衛星に持つ星系である。
ファーアーム・スター・クラスターの略歴
宇宙暦2217年、リーディング・エッジ号がシギュア星系のイオン・ストーム内で星系間をそのワームホールで繋ぐ(トンネル状のワープ通路)マリーゲートを発見。
その後の調査によりその安全性が確かめられ、また次々と新しいゲートの発見により、短時間での星系間移動が実現可能となった。
現在12のマリーゲートネットワークによりファーアームは繋がっている。
通常ワームホールと呼ばれている「マリーゲートネットワーク」は、誰が作ったのか、なぜゲートとともにスタークラスターをうち捨てたのか。滅びたのか、どこかへ移動したのか。どこかにその文明のかけらはあるのだろうか?彼らの軌跡は?など、高名な科学者や歴史学者が調査を続行しているが、すべては謎のままである。
ファーアーム・スター・クラスターの現状
開拓地であるから、帝国に属しているからといって安全なわけではない。
安全なのは法で守られているスターベースや開拓コロニー内のみである。
一歩宇宙へ出れば、宇宙海賊は出るわ、レーダーに船影を補足すると有無もなく攻撃をしかけてくる異形の種族(外観は蟻だと言われてもいるし、それは単なるスペーススーツだとも言われている)マンチー船との激戦はあるわ、宇宙嵐やイオンストームも待ってはくれない。
大いに危険だが、お宝を掘り当てると一躍億万長者というのも夢ではないところでもエリアである。だから、うさんくさい賞金稼ぎとかトレジャーハンターなども多い。
けんか御法度のスターベースで出会うのはそんな輩と、そんな輩を相手に商売をしている武器商人や何でも屋、情報屋、と、これまた一癖も二癖もある人種ばかり。
賞金首とわかれば、スターベースから出港してくるのを待ち構えて攻撃をしかけてくる、そんなことも日常茶飯事。
帝国軍の軍艦だとしても、味方だとは限らない。本国から遠く離れた開拓地。好き勝手にやっていてもバレることはまずない。下級士官の苦労はそのままだが、上の方は好き勝手にやっている…士官が多いらしい。海賊船疑惑は、そんな士官らの金儲けのネタである。
そんな宇宙に一人残された少女、ニーナ・シャピロ。
彼女の未来は、あるようでないような…不安定だが、運と気合いで切り開ける!そんな気にさせるのも、また開拓地の開拓地たる所以だろう!
がんばれ、ニーナ!