妖アパ・小説のあらすじ

妖怪アパートの幽雅な日常・小説6巻、スキー合宿先の地縛霊と千昌センセ

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妖怪アパートの幽雅な日常・小説6巻は、夕士たち条東商2年生のスキー合宿での話。
その前に、妖怪アパートでのお正月の様子が描かれている。なんとものんびりとしたいい感じ。


場所は、いつもどおりアパートの地下の天然温泉空間。
温泉に入って見える滝…の横に、なんと大雪原に繋がる道を大家さんが造ったとか!

やっぱりすごいぞ、大家さん!

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どこまでも続くその大雪原を、夕士は親友の長谷くんやクリとシロと走り回る!

雪に覆われた大地。足跡一つないその雪の上に足跡をつけるのは、すごく気持ちがいい!それは私も体験済みだ。

自分の印をつけたという満足感か?動物的だな。いわゆる動物の本能なのか。犬のマーキング?(苦笑)

その大雪原でかまくらをみんなと作って、中でほっと一息、みんなでリラックス。
というところに、長谷は、父親の実家、つまり長谷家の本家からの呼び出しで、しぶしぶ帰宅することとなって。

これが…また後日のメインとなるのだが・・それはまたその時の巻で。

Contents

条東商2年生のスキー合宿修学旅行

そして、新学期が始まると、条東商のスキー合宿修学旅行。
年間計画で、すでに合宿先の宿も決まっていたというのに、その直前(?)、ガス爆発で厨房が吹っ飛び、急きょ受け入れ先を探して決定したのが、山の上にぽつんと立つホテル。

なんだか曰くありげなホテルで、外観は立て直したのかキレイなのだが、なんでも、ここ数年間学生は受け入れていなかったとかなんとか。

絶対、これはなにかある!!

読み進めながら、というか、その文章が目に入った時点で、もうわくわく、どきどき(笑)

カッコよく滑る千昌先生もだが、妖怪アパートでの事件と言えば、絶対霊がかかわってくる。何があるか・・・しかしこれはもう、学生が何か起こした事件だということは疑いようがない。

と言う事で、ここから先のあらすじをご存じない方は、ネタばれ覚悟で読み進めてください。ただし、本物の本で楽しんでいただきたいので、いつものごとく、スーパーあらすじだが。

体調を崩した千昌

ホテルの食事がのどをとおらない、ホテルにいるとどんどん体調が悪くなる千昌先生。これはもう霊障としか言いようがない。

そんな千昌の様子がおかしいとぴん!と来た夕士は、情報通の田代にこのホテルで起こった事柄を調べろと言う。

また、夕士のそういった言葉には、なぜか素直に従う田代ちゃん。興味があるからなのだとしてもだ。

結果、分かったのは、続けて女子高生の飛び降り自殺があったこと。
だから、ここ数年、学生を受け入れなかったということだと納得。

そして、どうやら一番最初に飛び降り自殺をした女子高生の霊が地縛霊となって、引き寄せているらしいのだ。

今回、そのターゲットは、それまで女生徒だったのと違い、なんと千昌先生。
だが、それには理由があった。

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室内が上がらない部屋で

エアコンはきちんとスイッチが入っている。そして温度設定も上げてあるのに、なぜかどんどん室内の温度は下がり、震えるほどになる。

これはもう霊がそうしているとしか思えない現象。

だが、そこは夕士の同室者がお気楽人間だったのか、そういうことには疎い+鈍い生徒だったのかなんなのか、霊現象とは感じさせずに済んだのは、夕士の「なんでもない」風な言葉を信じたからなのだろう。

もっとも上の階でお化けの話をしていると寄ってくる、ということは知っていたようだが。

ともかく、夕士が割り当てられた部屋は、最初の自殺者が止まった部屋直下の部屋だったこともあって、霊現象が起きたのだろう。

そこになにか…いる?!

そして、そんな位置の夕士たちの部屋に、体調不良の千昌先生が来たことから、霊現象は本格的に始まった!

そう、窓の外に自殺した女生徒の姿が写る。

「死んじゃえ!」

はっきり耳に届く地縛霊の呪いの言葉。

ついには、憑依された女生徒が千昌を襲う!

その理由は、地縛霊が、好きな教師にもてあそばれて捨てられた女生徒だったからだ。

動けず横たわっている千昌先生を刺し殺そうと近づいていく女生徒。

空間は閉鎖され、プチを呼び出すこともできない状態で、もはやピンチ!先生の命は?

と、思いっきり焦っていたところに、千昌の一言が。(本人は気絶したままだ)

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「寂しかったんだな・・・」

その言葉こそが、地縛霊が、好きだった先生からかけられたかった言葉だったのだろう。

その言葉で、地縛霊は自分が引きよせた他の女子高生の霊とともに部屋から去った。

危機一髪の出来事。
霊力の高い千昌だから、地縛霊の心を読んだ言葉を紡ぎだせたんだろうと、アパートへ帰ってからみんなに共通した意見だった。

飛び降り自殺した場所であるホテルの屋上。そこへのドアに、秋音ちゃんからFAXで送ってもらったお札を張ったりして、一応の対処をする。

ご利益なさそう・・・

確かに、FAXで送ってきたお札などご利益なさそうだが、秋音ちゃんの送信だから、ご利益はあるはずだ。夕士も、受け取ったとき、思わずそんな感想をもらしたが、心の中では信じている。

ということで、スキー修学旅行もなんとか無事?終了。

これであのホテルも大丈夫だとは思うが、誰かが、夕士が貼ったお札を取らないよう祈るばかりだ。

というのも、千昌からは去ったが、変らずホテルの屋上に4人の地縛霊はいるようだからだ。後日秋音ちゃんがそのホテルを訪れ、除霊してくれればいいのだが、それには、大がかりな儀式が必要になるだろうから、おそらく無理だろう。

「だから、自殺はダメなのよ!」

秋音ちゃんの悲しみを含んだ怒りの声が心に響いた妖アパ6巻だった。

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